公益社団法人日本整形外科学会の発足にあたって

公益社団法人日本整形外科学会の発足
~整形外科学及び運動器学の発展と社会への貢献をめざして~

日本整形外科学会は平成23年4月1日をもって公益社団法人日本整形外科学会となりました。 本学会のめざす目的、行う事業計画が公益社団法人としてふさわしいと認められました。

本学会の目的は「整形外科学及び運動器学について調査、研究を行い、整形外科学及び運動器学の進歩普及に貢献し、もって国民の健康、疾病の予防、スポーツ医学等を通じた国民の心身の健全な発達、障害者の支援、高齢者の福祉の増進及び公衆衛生の向上に寄与すること」であります。

この目的を達成するために行う事業は、研究の奨励及び調査の実施、専門医及び研修施設の認定、医療保険制度・介護保険制度・障害者(児童)福祉制度に関する調査・研究及び提言、一般市民向けの広報などであります。

整形外科は約100年前に日本に導入されました。当時は小児の手足や背骨の変形、骨関節結核が大きな課題でした。 その後、ポリオによる手足の麻痺、交通事故などによる外傷の増加などが課題に加わりました。 今日では超高齢社会を迎え、高齢者の骨粗鬆症、骨折、膝関節や椎間板などの退行変性が大きな課題になっています。 これらの疾病はいずれも、人が立ち、歩き、手を使うという運動器の機能を障害するものです。

学会がめざしてきたことは、運動器の機能の維持・改善を支援することです。そして、このために必要な診断能力をもち、適切な医療を提供することができる専門医を育成することです。適切な医療には運動療法や薬物治療などの保存的治療、そして手術治療が含まれます。

日本整形外科学会は、公益法人として今後一層、整形外科学、運動器学の発展に寄与し、医療、介護、福祉の向上に貢献してまいります。

平成23年4月1日
公益社団法人日本整形外科学会
理事長  中村 耕三
副理事長 里見 和彦
副理事長 堀内 行雄
副理事長 三浪 明男
副理事長 米延 策雄
理  事 飯田 寛和
理  事 越智 光夫
理  事 黒坂 昌弘
理  事 豊島 良太
理  事 田辺 秀樹
理  事 内藤 正俊
理  事 永田 見生
理  事 野原  裕
理  事 藤野 圭司
理  事 松本 忠美
理  事 石黒 直樹
理  事 川岸 利光
理  事 佐々木 孝
理  事 勝呂  徹
理  事 別府 諸兄
監  事 浦門  操
監  事 佐藤 克巳
監  事 齋藤 知行