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新型コロナウイルス感染症拡大に伴う整形外科手術のトリアージについて

新型コロナウイルス感染症(CIVID-19)の感染拡大に伴い、一般的な感染対策、手術が制限される状況になった時の整形外科手術のトリアージを行う時の注意点についての指針をお示しします。

  1. ジェネラルな感染対策に関しては、国立感染症研究所のホームページにある
    「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報ページ」
    https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov.html
    の内容を各自に参照していただき、各医療機関の環境、事情に応じて対応を行ってください。

  2. ベンチレーターや個人防護具、ICUの保全がままならない状況になった、または早晩そのようになることが見込まれる状況において、整形外科の手術遂行をどのように判断するかのよりどころとして、Centers for Medicare and Medicaid Services (CMS)またはAmerican College of Surgeons (ACS)で推奨されている段階的アプローチに準拠して、各施設の状況に応じた判断をしていただくことをお願いします。

    CMSガイダンス
    https://www.cms.gov/files/document/31820-cms-adult-elective-surgery-and-procedures-recommendations.pdf

    ACSトリアージガイドライン
    https://www.facs.org/covid-19/clinical-guidance/elective-case/orthopaedics

    参考資料:CMSガイダンス(抜粋)
    延期すべき 外来手術、生命を脅かすことがない。 手根管開放術、関節鏡手術など
    延期を検討する 生命を脅かすことはないが、将来的には病的状態や死亡率に影響する。 入院治療を要する。 人工関節置換術、待機できる脊椎手術など
    延期すべきでない 早期治療を要する。 脊髄・神経麻痺、外傷、開放骨折、悪性腫瘍など
  3. 新型コロナウイルス感染症(疑いを含む)患者の手術を行わなければいけない場合の麻酔管理について

    日本麻酔科学会から出された「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)(疑い、診断済み)患者の麻酔管理、気管挿管について」に基づき、麻酔科の先生と相談して決定してください。
    https://anesth.or.jp/img/upload/news/cb72269d596637cba065542e74178803.pdf