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新概念「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」

「ロコモ」と「運動器不安定症」の違い

運動器不安定症」は保険収載された疾患概念で、運動機能低下をきたす疾患(またはその既往)が存在すること、日常生活自立度判定がランクJまたはAであること、運動機能評価テストの項目を満たすこと、が条件となります。

一方、「ロコモ」はより広い概念で、運動器の障害により移動機能の低下した状態を言います。 運動器障害は徐々に進行することから、自分で気付くことが重要です。

これまでの高齢者に関する研究や臨床経験から、例えば「階段を上るのに手すりが必要である、15分くらい続けて歩けない、片足立ちで靴下がはけない、横断歩道を青信号で渡りきれない、家のなかでつまずいたり滑ったりする」場合などが含まれます。