学術集会演題応募における倫理的手続きに関する指針

令和3年11月19日

公益社団法人日本整形外科学会
会員各位

公益社団法人日本整形外科学会
理事長       中島康晴
倫理委員会担当理事 紺野慎一
委員会委員長    関口美穂

「学術集会演題応募における倫理的手続きに関する指針」の導入(通知)

 日本整形外科学会会員の皆様におかれましては、ますますご健勝のことと存じます。この度、倫理的適正のある研究を学会で採択することを目的として、「学術集会演題応募における倫理的手続きに関する指針」を策定いたしました。人を対象とする研究では、対象者への倫理的配慮が必要であり、「個人情報の保護に関する法律」、「臨床研究法」や新たに令和3年3月23日に制定された「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針(文部科学省、厚生労働省、経済産業省)」など、また、人を対象としない研究では、生命倫理に関連する「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」、「動物の愛護及び管理に関する法律」などを遵守し、倫理的対応に基づく研究活動を推進するものです。
 本指針では、用語の定義、倫理申請が必要な研究の区分について、上記の法規等から基準を説明しています。合わせてフローチャートと指針のQ&Aを作成していますので、ご参照ください。本学会に演題を登録する際には、応募者はチェックリストの必要事項を演題登録時に申告することが必要となります。研究実施機関での倫理申請状況について報告することを求めるもので、個々の研究実施機関の承認が適切であるか否かについて、本学会で評価を行うものではありません。チェックリストは日本語版と英語版があり、海外からの演題登録にも対応できます。海外での研究活動では、本邦の指針と相違がある場合を鑑み、チェックリスト英語版は、日本語版を直訳せずに作成しております。本指針は、令和4年11月に演題募集を行う第56回骨・軟部腫瘍学術集会(会期:令和5年7月13日・14日)から導入します。第56回骨・軟部腫瘍学術集会(会期:令和5年7月13日・14日)、第38基礎学術集会(会期:令和5年10月19日・20日)、及び第97回学術総会(会期:令和6年5月23日~26日)の3回を試行期間とし、第57回骨・軟部腫瘍学術集会(会期:令和6年未定)から本格運用となります。登録方法は、各開催学会の演題登録方法に従ってください。倫理申請が必要な研究においては、演題登録者の所属機関での倫理審査委員会等で、研究開始前に倫理審査と承認を得る必要があります。このことから、倫理申請のされていない内容での登録や発表はできませんので、本指針と所属機関の倫理規程内容を必ずご確認ください。
 ご理解とご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。