理事長就任のご挨拶

 2021年(令和3年)5月より松本守雄前理事長の後任として日本整形外科学会(日整会)の第14代理事長を拝命いたしました。理事長として日整会の運営に携わります事を大変光栄に存じております。

 整形外科は骨、軟骨、筋、靭帯、神経など運動器を構成する組織の疾病・外傷に対して、その診療、病態の解明、治療法の開発を行う診療科です。対象器官は脊椎、脊髄、骨盤、上肢、下肢など広範囲に及び、患者の年齢層も新生児から高齢者までと幅広く、実に多種多様な疾患に対応しているのが特徴と言えます。整形外科の基幹学会としての日整会の役割は、整形外科学の進歩・普及に貢献し、運動器の健康・疾病の予防を通じた国民の心身の健全に寄与することです。具体的には年3回の学術集会開催、学会主導研究遂行、学会誌の発行、専門医の育成などを主な事業としております。運動器疾患の増加を受けて学会会員数は年々増加傾向を示しており、2021年4月1日現在の正会員数は25,865名、研修会員17名の計25,882名と世界有数の会員数を誇る整形外科学会です。

 日整会は多くの活動を行っておりますが、今後特に推進すべき課題を以下に挙げさせていただきます。
  1. 対面・リモートのメリットを活かしたウィズ・ポストコロナ時代の学会運営
  2. 少子高齢社会におけるロコモティブシンドロームの啓蒙・認知活動
  3. 新専門医制度への適切な対応と専門医の育成
  4. 症例レジストリー (JOANR)を通じた整形外科手術エビデンスの構築
  5. 働き方改革・男女共同参画の推進による日整会の活性化
  6. 日整会100年に向かっての準備

 いずれも一朝一夕では成し遂げられるものではありません。多くの課題に対して理事、監事、代議員の皆さまと力を合わせて取り組んでいく所存です。より良い日整会を目指して、皆様のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

公益社団法人 日本整形外科学会
(九州大学整形外科教室教授)
理事長 中島康晴