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整形外科診療における新型コロナウイルス対策

整形外科外来におけるコロナ対策診療ガイド

日本整形外科学会(担当理事 伊藤淳二、委員長 池内昌彦)

●整形外科では、処置やリハビリテーション(リハビリ)において患者と密接な接触を伴う場面が多い。外来診療で感染拡大が起こらないよう以下の基本的対策を徹底することを推奨する。

【基本的対策】

  • 3つの密(密閉、密集、密接)を避ける行動
     人数を絞った予約制、待合室の換気、人数制限、車中待機など
  • 咳や発熱を伴う患者用の別スペース・動線確保(確保できない場合は他医療機関を紹介)
  • 患者(付き添いも)の体温測定
  • 咳の有無、発熱者との接触歴、感染拡大地域への滞在歴などに関する問診
  • スタッフ、患者双方のマスク着用
  • 患者ごと診察前後の手洗い・消毒
  • 患者自身の手洗い
  • 待合室、診察室における高頻度接触部位(ドアノブ、キーボード、マウス、タブレットなど)の定期的消毒

●通院回数を減らす

  • 投薬の長期処方
  • 通院リハビリの減少を補うため、ロコトレ(「片脚立ち」と「スクワット」, https://locomo-joa.jp/check/locotre/)などの運動を自宅でできるよう指導する

●骨折などの外傷患者に対しては、問診や検査による感染状況の確認ができないまま対応せざるを得ない。その場合には、しっかりとした個人用防護具(サージカルマスク、ガウン、フェイスシールド、グローブ)を装着して対応する。

●リハビリではセラピストと患者の接触が多い。介助が必要な患者ではさらに密接に接触する可能性が高くなる。また、運動リハビリによって咳嗽や分泌物の喀出を招くこともある。
このため、リハビリにおいては特に感染対策を強化する必要性がある。

  • 患者ごとにリハビリの適応および必要性について再検討
  • セラピスト向けの感染対策教育
  • セラピストの体温測定、マスク着用の徹底
  • リハビリ感染対策マニュアルの作成
  • 咳や発熱を伴う患者のリハビリ休止
  • 人数制限、換気、高頻度接触部位の定期的消毒
  • 患者ごとにリハビリ前後の手洗い・消毒(グローブ着用も考慮)
  • 患者に接触しない形での機能評価や患者教育の推進
  • リハビリ器具の共有をできるだけ避ける(ダンベルや重錘よりもセラバンドを推奨)
  • 共有器具については患者ごとに消毒
  • スタッフの仕事量・ストレスが増えることに対する配慮

●症状が落ち着いた慢性疾患患者への電話診療・処方、オンライン診療の導入を推奨する。