日本整形外科学会とは

学会の歴史

ヒストリアン委員会について

 「ヒストリアン」は、一般の方々にはなじみのない呼称ですが、そもそもは「歴史学者」や「歴史学専攻者」、すなわち歴史を専門に扱う者という意味です。歴史を後世に残すべく文章化したり、残された史料を元に歴史を研究しその成果を論文や著書として著すのが仕事です。

 本委員会は、「日本整形外科学会のみならず整形外科学全般に関連する貴重な歴史的資料を収集・保存して後世へ残す」という理念に基づき設立されましたが、その委員は、本当の歴史専門家ではなく、日本整形外科学会の会員の中から選ばれ、普段は整形外科医として働いている医師です。

 もともとは2006年に予定されていた日本整形外科学会創立80年の記念史の発刊へ向け2002年6月に蒲原宏、玉置哲也、山室隆夫(以下敬称略)の3名によるヒストリアン会議として第1回会議が開催され、その活動が始まりました。その後、活動が活発化するに従い徐々にメンバーを加え、2004年には特別委員会としてヒストリアン委員会に改称され、最終的に守屋秀繁(担当理事)、遠藤直人(委員長)、神宮司誠也、高取吉雄、松末吉隆、千葉一裕(以上委員)、玉置哲也、山室隆夫、蒲原宏、小林晶、坂口亮(以上アドバイザー)という大所帯となりました。

 日本整形外科学会の歴史に関する座談会の開催とその討議内容の日本整形外科学会雑誌への掲載、膝関節鏡やピエゾ電流機器などわが国発の貴重な業績に関連する膨大な資料の保存と展示、国際外科学会・外科歴史博物館(本部米国シカゴ)への関節鏡資料の提供、日本整形外科学会学術総会における「関節鏡発展の歴史」や「骨の圧電気現象(ピエゾ電流)」に関するパネル展示や「日本整形外科学会発表の歴史に見る学問の変遷」と題する特別講演(山室アドバイザー)などその活動も多岐にわたりました。そして2006年に予定通り学会80年史が発刊されたことで本委員会は、一旦その役目を終えることとなりました。

 それから十年が経過し、この度日本整形外科学会そしてわが国の整形外科学にとって貴重な歴史的文物を収集・将来へ遺すための継続的活動の必要性が玉置哲也名誉会員によって発議され、本委員会の活動再開が理事会において承認され、2017年5月仙台での第90回日本整形外科学会学術総会の折に第1回委員会が開催されました。

今後本委員会は、年数回委員会を開催し、日本整形外科学会のみならず整形外科学全般に関連する歴史的価値のある資料の収集・整理とそのデジタル化を含む保存、今までの収蔵物の管理・展示、学術総会などでの広報活動、さらに集まった資料を元に2026年発刊予定の創立100年記念史の編纂を行ってまいります。

2017年(平成29年)8月
(文責 千葉一裕)
平成29年度ヒストリアン委員会
担当理事:松田秀一 委員長:千葉一裕
委員:相澤俊峰、小谷俊明、斎藤 充、高取吉雄
アドバイザー:玉置哲也、三笠元彦