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「手の手術をされた方へ」

手・指の症状

手外科の手術をした後は、指の色を見たり、手の血行に注意しましょう。
手術した後や外傷の後に、その手を心臓より低い位置にしておくとすぐむくんでしまいます。片方の手を上に挙げ、片方の手を下に下げて10秒間後に両手を並べると、下げていたほうがうっ血しているのが判ります。
また、動かすことも血行を良くし、動かせる関節の拘縮を予防します。

ギプスなどをしているときでもギプスのあたっていないギプスから出ている指は動かすことが大切です。肘や肩も固定されていない場所は時々動かすように心がけましょう。

手術後に注意すること

皮膚の色

ギプスや包帯から出ている指などの皮膚の色を観察します。 ピンク色なら大丈夫ですが、赤黒かったり、蒼白になっていたら、手術をした病院に連絡してください。

血行不良を起こさないために

運動による血行改善
麻酔が覚めて、指の運動が許可されている場合には、指は積極的に動かして下さい。
指輪の禁止
手術後は指が腫れるため指輪はしないでください。循環障害を起こすことがあります。

強い痛み

痛み止めの薬を飲んでも痛みが取れない場合には、手術をした病院に連絡してください。

患肢挙上

手術後は手術した手の部位を心臓より高く上げておくことが原則です。 寝ているときは枕などを利用して心臓より高くします。座っているときも歩くときも心臓より高い位置に保持します。

患肢挙上

関節運動(血行改善と拘縮予防)

手指や肩、肘の運動が許可されている場合には積極的に動かしてください。 肩の運動な手が頭に届くくらい積極的に動かしてください。 指の運動は指先が手のひらに届くように十分に行います。

リハビリの重要性

手の手術や外傷の後はリハビリがとても重要です。 医師の指示に従ったリハビリテーションが必要です。 水治療法、装具療法、作業療法などがあります。 ただし、痛みが強い場合には運動は中止してください。

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※日本手外科学会「手外科シリーズ 20」から画像を引用しております。