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保護者・養護教諭・学校医向けFAQ
家庭と学校、二重チェックは必要ですか?
――保護者が保健調査票に所見有りと記入している子どもに対して、学校側が普段の様子を観察して「この子は大丈夫」と勝手に検診対象から省くことはできません。調査票に記載があれば検診対象になるのに、学校でもう一度チェックする必要があるのですか?

見逃し例を減らすために必要です
養護教諭は、提出された保健調査票の整形外科のチェックがある項目や、学校における日常の健康観察、可能であれば体育やクラブ活動の担当者と連携して調査票でチェックがあった項目の観察を健康診断前に実施して、それらの情報を整理することになっています。ご質問のとおり、保護者が所見有りと記入している児童生徒を、養護教諭が検診対象から省くことは出来かねると思いますが、学校における観察から得られた情報を学校医に伝える必要があります。
逆に、保護者がチェックしていない(異常なしと回答している)例でも、専門職である養護教諭が学校における観察から異常を疑い、学校医による検診の対象にする例も少なからずあると考えます。そういう意味での二重チェックです。家庭と学校での二重チェックにより見逃し例がないようにしたいものです。
ただし、運動器検診までに養護教諭や保健体育担当の教諭が指導する(くり返し動作を練習させる)ことでできるようになるケースも少なくないでしょう。そのような例は問題がないと考えられますので積極的に練習させてください。
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