一般の方へ
保護者・養護教諭・学校医向けFAQ
しゃがみこみを事前に練習させるのはOKですか?
――しゃがみこみのできない子どもが多いです。検診の前に、養護教諭がしゃがむ練習をさせても良いのでしょうか?

体育の時間を使って積極的に練習しましょう
しゃがみこみの練習はOKです。練習してできるようになる子どもは問題ないと考えます。
ここで、運動器検診における保健体育科担当教員の役割が、出てくるのではないでしょうか(図1)。保健体育科担当教員は、運動機能の向上と、外傷・障害の予防に配慮するとともに、児童生徒の身体状況にも目を配っておられることと思います。しかし、子どもたちは異常があっても自ら訴えないことも多いため、先生のほうから身体の状態について尋ねてあげることが大切です。
運動器検診の前には、体育の時間を利用して、チェック項目に関して異常の有無を検査するとともに、しゃがみこみ、おじぎ、腕上げ、片脚立ちなどを、皆一緒にくり返し練習させることをお勧めします。普段行っていないために出来ない動作であれば、この練習で検診までには改善されるでしょう。
検診後には、正しいストレッチングの方法を指導したり、姿勢・動作をチェックして改善方法を教えたりすることも保健体育科担当教員にお願いしたいものです。そして、こういった内容は、検診前・検診後の区別なく、常々心がけて指導に当たってほしいと思います。ウォーミングアップ・ストレッチングの時間を十分とることも、障害予防に重要と考えます。
図 1 運動器検診における保健体育科担当教員の役割
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