一般の方へ

保護者・養護教諭・学校医向けFAQ

Q肥満でしゃがみこみができない子どもは?
――肥満でしゃがみこみができない子どもがいましたが、経過観察ということで受診は見送りました。この対応で大丈夫だったのでしょうか?

A

しゃがみこみ以外の方法でチェックしましょう
 肥満だけが原因なのか、運動器にも問題があるのかの見極めが必要と考えます。関節や筋肉の固さをチェックすることをお勧めします。  まず、片脚立ちをさせて安定性をみます。不安定であれば、下肢の筋力の低下やバランス能力の低下が疑われます。
 次に股関節・膝関節・足首の関節の動き(可動域)が制限されていないかをみます。これらの関節の可動性、特に足首をそらせる範囲が制限されていると、しゃがみこみが困難になります。膝を曲げても足首をそらしきれない場合は足首の関節に問題がありますし、膝を伸ばした場合だけに足首をそらす範囲が制限されている場合はふくらはぎの固さが原因です。
 大腿の前の筋肉(大腿四頭筋)が固い場合にも、しゃがみこみが困難になります。大腿四頭筋の固さ(タイトネス)は、腹臥位になって膝を曲げ、かかとがお尻に付けば正常です。


他の質問を読まれる場合はこちら