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保護者・養護教諭・学校医向けFAQ

Q検診結果が「全部成長痛」!?
――本校の学校医(内科)は、保健調査票の内容をあまり気にしておらず、「全部成長痛だから何もしなくてよい」と言って、全員異常なしの診断をしてしまいました。これではいけないと思うのですが…。

A

原因はちゃんとあるはずです
 大いに問題ありです。学校医は保健調査票の記載を軽視してはいけません。保健調査票でのチェックに加え、学校における養護教諭や保健体育教諭等による観察で異常が疑われる児童生徒、内科検診において入室時の状態などから学校医が異常を疑った児童生徒については、しっかり検診をしていただき、異常が疑われれば整形外科専門医を受診させることが必要です。
 子どもが、特に夕方から夜間にかけて痛みやだるさを訴える場合に「成長痛」というようですが、私はこの言葉が嫌いです。「成長痛」という言葉は、「成長しているから痛い」「だから放置してよい」と誤解されます。
 子どもは運動器がまだ十分に発達していないのに、活発に動き回ります。そのために、筋肉が疲れて痛みやだるさを訴えることが多いようです。関節に無理がかかっている場合もあります。つまり、原因はちゃんとあるのです。中には重大な疾病の始まりであることもあります。訴えが続く場合には整形外科で真の原因を明らかにしてもらうように指導しましょう。


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